お中元の熨斗(のし)はどれが正しい?水引の種類や表書きの書き方を解説します

お中元

感謝の気持ちを込めて、大切な方へ贈るお中元はマナーを守ってきちんと贈りたいですね。
この半年のお礼の気持ちを示すお中元ギフトには、正しいのし紙を選んで掛けましょう。

この記事では、お中元にふさわしい熨斗(のし)紙の選び方と表書きなどのマナーを解説します。

「のし」って何?

贈答品を用意するとき、何となく掛けているのし紙ですが、もともとは紙製ではありませんでした。
由来とともにのしを添えない方がよい贈答品も紹介します。

のしとは?

「伸しアワビ」を簡略化したものを、現代ではのしと呼んでいます。
アワビは15~20年以上生きる寿命の長い貝であることから、昔は不老長寿をあやかれる信じ、珍重されていました。

現代では本物の伸しアワビを贈り物に添えることはなくなりました。
その代わりに、黄色の棒を色紙で包んだような飾りをのしとして添えています。

水引とは?

掛け紙の中央で結ばれている、何本ものひもを「水引」といいます。
本数が増えるほど立派とされ、奇数本が一般的です。
お中元の場合は5本か7本を選びましょう。

のし紙を掛けてはいけないものって?

本来新鮮さを示すために添えていたのしなので、鮮度の高い生ものには添えられませんでした。

たとえば生鮮食品ですが、ほかにもハムやかつおぶしなども該当します。

また、弔事は掛け紙と水引のみでのしは添えません。 慶事と一般的な贈答品に水引とのしをセットでかけるため、お供え物にはのしを添えないよう注意しましょう。

掛け紙と短冊はどちらでもいいの?

お中元につけるのし紙は、掛け紙タイプと短冊タイプがあります。

正式には掛け紙をして本物の水引をかけ、のしを右上に貼る形です。

掛け紙と短冊はどちらも本来の慶事の形を簡略化したものです。

従ってどちらを選んだとしても、失礼にあたりません。

お中元ののしの表書き

掛け紙の真ん中に水引を巻き、結び目の上には「御中元」と書きます。
結び目の下への書き方は贈る側の人数により、書き方が異なります。

贈り主がひとりの場合は、水引の結び目の真下に書きます。
ふたりの場合は、結び目の真下を中心に左右バランスよく書きますが、夫婦の場合は、夫を結び目の真下に書き、妻は左側へ名前のみ書きます。

贈り主が3人のときは、ふたりめの氏名が水引の結び目の真下です。
右側の人が最も目上になるよう配置しましょう。

4人以上になるときは、表書きには代表者名をひとり書き、その左下へ「他一同」と入れます。
全員の氏名を別紙に記入し、お中元の品の中へ入れて包むなどしましょう。

お中元ののし紙は蝶結びの水引のものにしよう

御中元を贈るときは、蝶結びの水引ののし紙を掛けましょう。
大切な贈り物であることを伝えるためにも、掛け紙・水引・のしをつけて贈ります。

相手が多くのお中元を受け取る方の場合、誰からのお中元かわかりやすくするためにも、のし紙を掛けて贈ることをおすすめします。

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